総合型地域スポーツクラブとまこまい・あそび塾はこのほど、苫小牧市内の沼ノ端総合福祉会館でスポーツ栄養学講座を開いた。
会員らにスポーツのための体づくりを学んでもらおうと企画した。講師は王子総合病院で管理栄養士として勤務する澤岡清美さん。小中学生や保護者ら75人が参加した。
澤岡さんは、バランスの良い食事はトレーニングの一環だとする「食事トレーニング(食トレ)」の重要性を強調。「食トレはコンディショニングの重要な要素の一つ」と説明した。
具体的には、野菜は1日350グラム程度が理想とし、「細かく刻んだり揚げたりするなど、食べやすく調理する工夫をするといい」とアドバイス。水分補給については、運動前に塩分や糖分を含んだ飲料を250~500ミリリットル摂取し、運動中は都度200ミリリットル程度を補給するのが適切と強調した。「喉が渇く前に必ず水分を取って。タイミングと摂取量を考えながら補給して」と呼び掛けた。
参加者は、保護者を中心にメモを取りながら熱心に耳を傾けた。講座後の質疑応答では「野菜ジュースは野菜の代わりになりますか」などの質問があり、澤岡さんは「基本的には代わりにはならない。大人はサプリメント感覚で飲むのは有効」と答えていた。
親子で参加した大森由佳さん(36)は「試合で忙しくてもできるだけバランスのとれた食事を作ることを、改めて考えるいい機会になった」と話した。