女子アイスホッケーのNOMURA2023オータムレディースカップは3日、ネピアアイスアリーナ=苫小牧市=で決勝が行われ、トヨタシグナスが4―2で道路建設ペリグリンを破り優勝、3連覇を果たした。
今季最初の公式戦。8チームが出場し、競技3日間でトーナメント戦を展開、栄冠を目指して白熱した試合を繰り広げた。
▽決勝
トヨタシグナス4―2道路建設ペリグリン
▽得点者【ト】伊藤麻(桜井芽)志賀紅(北野純)志賀葵(伊藤小)北野純(佐々木愛、志賀紅)【道】早川、高(早川)▽GK【ト】佐々木玲【道】増原
トヨタは第1ピリオド、FW伊藤麻のシュートで先制。2―2で迎えた第2ピリオド終了間際に、DF志賀葵の強烈なシュートで勝ち越した。道路建設は主将のFW高が同点ゴールを放ち一時追い付くも及ばず。
▽3位決定戦
Daishin3―1高須クリニック御影グレッズ
▽準決勝
トヨタシグナス7―1高須クリニック御影グレッズ
道路建設ペリグリン3―0Daishin
―攻守で集中、タイトル死守
底力を見せたトヨタシグナスが女王の座を譲らなかった。牧野新監督は「連覇が懸かるプレッシャーの中、選手が最後まで集中力を切らさず戦った結果。今シーズンはスマイルリーグ、全日本選手権の日本一を目指したい」と喜びを語った。
道路建設との決勝は、今春から新戦力として加入したFW伊藤麻(元Daishin)の先制弾からスタート。両者譲らず、2―2の均衡を破ったのはDF志賀葵。五輪代表としても活躍する現役屈指のDFが華麗なシュートでゴールをこじ開けた。
志賀葵は「DFでもチャンスがあれば積極的に狙おうと思っていた。思い切り打って得点できて良かった」と3点目を振り返る。
今季の目標はいまだ達成していない全日本選手権の優勝と、スマイルリーグの2冠。「攻守でチームの戦力になれるよう、自分らしいプレーで頑張りたい」と意気込みを語った。