「氷上の甲子園」第18回全国高校選抜アイスホッケー大会は16日、ネピアアイスアリーナ=苫小牧市=で決勝が行われた。駒大苫小牧は0―3で武修館に敗れ、大会最多7度目の優勝には届かなかった。3位決定戦では北海道栄が4―8で白樺学園に敗れた。
▽決勝
武 修 館3―0駒大苫小牧
▽得点者【武】石井(棚橋)石井(伊藤、関)石井(大宮)▽GK【武】和田【駒】工藤
白樺学園8―4北海道栄
▽得点者【白】村上桂(小岩、香田)下山(菅原)菅原(滝沢、大友)香田(小岩、下山)木戸(香田、小岩)平子(木戸、滝沢)滝沢(村上太)香田(下山、小岩)【北】加藤大(加藤伶、磯崎)チャ・ジュンヒョク(キム・ジェヨン、西尾)加藤伶(磯崎、山賀)チャ・ジュンヒョク(西尾)▽GK【白】杉江、三品【北】チョイ・スフン、常川
―駒大苫、勝負を分けた”決定力”
武修館に敗れ優勝を逃した駒大苫だが、桶谷賢吾監督は「最後まで足を使って動けていた。チャンスで1点決めれば違う展開になったが、あとは連係の差」と振り返った。
FW大久保魁斗(3年)が途中でけがのため離脱。FWのエースとして寺内理雲(同)は攻撃のチャンスをつくるも「決定力不足」と唇をかんだ。
視野が広くスキルが豊富な寺内。駒大苫屈指のFWは「まだまだチームのまとまりが足りない。チーム力を上げてリベンジしたい」と話した。
2年生ながら攻撃の起点となるFW三浦彪我(2年)は「チャンスをつくっても決め切れてない。もっと味方を生かしたプレーをしなければ」と課題を挙げる。「武修館は戦術を組んで徹底していた。自分たちもチェッキングなどを徹底していく。次の大会でリベンジしたい」と誓った。
― 道栄、3位決定戦で敗れる
奮闘も白樺に敗れた道栄。小林弘典監督は「よく戦った。得たものは大きい」と話した。
第2ピリオド、一時同点に追い付いたが離された。海外遠征を含め、これまで積んできた練習の成果が表れた試合―と評価する小林監督は「4強のレベルには正直、届いていないと思う。それでもチャレンジャーとしてベストを尽くせば、同等に戦えることを選手らが一番理解したのでは」と振り返った。
主将のFW西尾幹太(3年)は「自分たちのホッケーができて通用したと感じたが、試合60分を通して続けることができなかった」と語る。チームの約束事を徹底しよう―と臨んだ大会。学びは大きかった。「強豪と戦えて足りていないことが多いと感じた。それでも自信になった大会。冬に向けてチーム一丸となって上を目指して頑張りたい」とさらなる成長を期した。