第18回全国高校選抜アイスホッケー大会は15日、ネピアアイスアリーナ=苫小牧市=で準決勝2試合が行われた。苫小牧地区勢対決は駒大苫小牧が5―0で北海道栄に快勝し決勝進出。優勝候補の武修館はゲームウイニングショット(GWS)の末に白樺学園を下した。
▽準決勝
駒大苫小牧 5-0 北海道栄
▽得点者【駒】城野(三浦、中谷)三浦(中谷)寺内(三浦、大久保)城野(三浦、福田)大久保(寺内、高嶋)▽GK【駒】工藤【北】チョイ・スフン、常川
武修館 4-3 白樺学園
積極的な攻めが勝利に 駒大苫
駒大苫が主導権を渡さず5―0で道栄を下して決勝進出を果たした。
第1ピリオド、積極的な攻めを見せた駒大苫だったが、道栄GKのチョイ・スフンからなかなか得点を奪えなかった。ピリオド終了間際にFW三浦(2年)のシュートに合わせ、ゴール前に詰めたFW城野(3年)が押し込み待望の先制点を挙げた。
第3ピリオドには数的優位なパワープレーで、速いパス回しから最後は城野がこの日2得点目のゴールで突き放した。城野は「立ち上がりが良くなくて反則も多かった。自分たちの強みのチェッキングを徹底することで最後は5点という点差を生んだ」と振り返った。
昨日の清水戦で接戦を制した駒大苫。「チームの雰囲気は良い」。16日の決勝に向けて「主導権を握って1点ずつ重ねて優勝を狙いたい」と大会最多の7度目の栄冠へ準備は整った。
連係を強化したい 道栄
優勝を狙い、初のベスト4に名乗りを上げた道栄だったが、準決勝で涙をのんだ。
第1ピリオド序盤は粘りを見せたが、少しずつ駒大苫の速いチェッキングにつかまった。
第3ピリオド残り10分まで約50本のシュートを受けながら奮闘したGKチョイ・スフン(2年)は「良く守れた部分もあるけど、あと2点ほどは防げたなと感じる」と話した。
韓国からの留学生。187センチ87キロと恵まれた体格に加え、多彩な守り方で好セーブを連発したスフン。「もっと良いセーブで、3位を勝ち取りたい」と意気込みを語った。
道栄のエースFW加藤(3年)はシュート力とスキルが魅力。試合を振り返り「第2ピリオドで崩されてチームの雰囲気も下がってしまった」と話し「きょうはスフンに助けられてこの点差。もっとセットでの連係を強化していきたい」と語った。