苫小牧市スポーツ協会主催の「水鏡見学会」が15日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で開かれ、解氷作業で出現したリンクの幻想的な空間が見学者を魅了した。
厚さ4・5センチの氷を半分ほど削り、散水ホースから少量のお湯をまいて4日間ほどかけて解氷。今年も照明による数種類のカラー演出に加え、新たに製氷機をリンク内に展示、ミラーボールなどの演出もあった。
年に一度の景色をひと目見よう―と約260人が訪れた。氷が解け、リンクの水面(みなも)に施設内の鏡像が映し出され、見学者は1日限りの水鏡の世界を堪能していた。
6人家族で訪れた北澤耕治さん(70)は「氷が張られたリンクでは普段見ることができない幻想的な景色でとてもきれいだった。リンクに来たことでアジアリーグの試合観戦も待ち遠しくなった」と笑顔。いっしょに来ていた美海ちゃん(4)は「お水がキラキラしていてきれいだった。楽しかった」と満足げに話していた。
見学会終了後にリンク内の水を排水、現在は7月1日予定のオープンに向けた整備作業が進んでいる。