苫小牧の女子アイスホッケーチーム、トヨタシグナスはこのほど、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=でシーズン最後の氷上練習を行った。引退選手5人のセレモニーも行われ、それぞれの門出を祝福した。支援を受けているトヨタ自動車北海道の関係者と交流戦で親睦を深めた。
この日は関係者含めて約50人が参加。C級男子チームのトヨタ自動車北海道と交流試合が行われ、シグナスの今隆之監督はじめコーチ陣も参戦、現役選手らと競技を楽しんだ。
試合は同社の内藤一徳副社長による記念フェースオフでスタート、7―7と接戦を演じた後、ゲームウイニングショットでシグナスに軍配が上がった。
試合開始前には、会場内の大型ビジョンでシグナス選手の紹介映像が披露されたり、音響で試合の雰囲気を盛り上げるなど、アジアリーグさながらの進行となり、盛大な交流戦となった。
試合後は引退するFW伊藤優希主将、石田彩女、田畑愛結、久保凜、GK酒井虹華(欠席)に慰労を込めて花束が贈られ、活躍をたたえた。また伊藤主将のスマイルリーグ通算100ポイント表彰も行われるなど、会場が拍手で包まれた。
トヨタシグナスの昨シーズンの成績は、全日本選手権3位、スマイルリーグ4位。国内上位4チームが均衡する大混戦の中、強豪の一角として奮闘したシグナスは大接戦を演じるもあと一歩勝利に届かず、惜しくもタイトルをつかむことはできなかった。
活躍を続けた選手らの引退―。来シーズンに向けて今監督は「次こそは大きなタイトルをつかみたい。もっと練習を重ねて、接戦を勝ち切れる強さをつけていきたい」と力を込めた。