北京冬季五輪アイスホッケー女子日本代表(スマイルジャパン)のGK増原海夕(20)=道路建設ペリグリン=が2月28日、母校の苫小牧西高校を訪れた。夢の舞台を終え「先輩方のプレー姿に刺激を受けた」と語り、大会報告とともに応援への感謝の気持ちを表した。
増原は今回初の五輪代表に選出された次世代を担うGK。「世界の実力を見て力の差を感じた。多くのことを学べた良い経験だった」と話した。
西高在学時代は部活動と勉強の両立に力を注ぎ「クラスの友達や先生方と楽しく過ごせて良い生活を送れた」と感謝。新山雄士校長は「学校の誇り。今後の活躍も期待している」と激励した。
小学1年から競技を始め、小3でGKに転身。ソチ(2014年)、平昌(18年)の両冬季五輪でも守護神として活躍したGK藤本那菜(32)のプレーをテレビで観戦し「自分もオリンピック選手になりたい」と憧れた。
18歳以下の日本代表に中学2年で選ばれるも一時は不振が続き、代表選考から外れることが多くなった。それでも悔しさをばねに日々努力を重ね、念願の五輪代表の座を勝ち取った。
今回は出場機会がなかったが「スケーティングの強化とセービングの正確性を高めてプレーを安定させることが課題。4年後は自分がチームの守護神になって引っ張っていけるような選手になりたい」と意気込む。
所属する道路建設は、3月中旬に全日本大会を控えている。伝統チームの守護神として活躍する増原は「全ての大会で優勝を目指してゴールを守っていく」と語った。