第32回北海道高校バスケットボール新人大会(7~9日、函館市)で駒大苫小牧高校バスケットボール部が準優勝した。3連覇が懸かった決勝で東海大札幌にオーバータイム戦の末78―82で惜敗。田島範人ヘッドコーチ(HC)は「この悔しさを夏の大会にぶつけたい」とリベンジに燃えている。
同部は序盤戦で快進撃。1回戦で旭川工業に80―48と圧倒的な強さを見せ付けると、準々決勝でも強豪・札幌日大に20点差以上の完勝を収めた。主将のガード、藤岡大翔(2年)は「速攻が決まっている時間は一方的な流れをつかめた。リバウンドもよく取れていてセカンドチャンスにつながった」。準決勝の釧路江南戦も111―58で押し切り、そこまでの順調ぶりを振り返った。
正念場の決勝でライバルの一角、3年前の優勝校だった東海大札幌とぶつかった。
第3クオーター終了時で12点差を付けられた。個々のバトルではサイズの違いを突かれ、シュートがブロックされる場面も目立った。藤岡は「細かいミスが失点につながった」と反省を口にした。
先行を追った第4クオーターに息を吹き返した。守りから攻撃につなげる本来の戦い方が機能し始めた。「気持ちが前向きになった」と藤岡。徐々に差を縮め、同点で第4クオーターを終えてオーバータイム戦に持ち込んだ。田島HCは「オールコートのディフェンスが効いた。気持ちが折れず粘り強いプレーを見せてくれた」と振り返る。
緊迫した5分間の攻防で勝ち越しを目指したが、結果は4点差で競り負けた。副将の星健太朗(2年)は「絶対勝つという気持ちで臨んだけれど、勝ち切れなかった。決定力は東海が上だった」と悔しさをにじませた。
新チーム発足以来多発した故障者が全員復帰し、フルメンバーで全道大会に臨んだものの最終局面で詰め切れなかった。
田島HCは「本調子ではなかった分、伸びしろに期待したい」と顔触れに成長を促す。藤岡も「東海には夏の大会で必ずリベンジしたい。ディフェンス力やシュートの精度を高めて準備していきたい」と雪辱へ力を込めた。