地区対抗第29回北海道中学生バレーボール優秀選手選抜大会(3月26~28日、芦別市など)に挑む男女の苫小牧選抜が決まった。全道各地区で編成された精鋭チームが集う大舞台。1月下旬から合同練習を開始し、本番に向けて技術、結束力を高めている。
北海道バレーボール協会が主催し、2年生以下の中学年代強化などを目的とする。3日間で研修、予選の各グループ戦、決勝トーナメントを繰り広げる。前回大会は男子17チーム、女子25チームが出場。女子の苫小牧が第3回大会以来25年ぶりの栄冠をつかんだ。
女子チームは昨秋に選考会を実施し、メンバー12人を決定。昨年の北海道女子選抜に名を連ねた佐々木楓華(現ウトナイ3年)ら170センチ近い長身者こそ少ないが、「最後まで一生懸命にボールを追える選手がそろった」と川口智将監督(啓明)は手応えを口にする。
連覇のプレッシャーは当然あるが、まずは上位4チームのみが駒を進められる競技最終日(28日)に残ることを見据える。東胆振はもちろん、旭川実業、札幌大谷など全道の強豪高校に多く胸を借り、実戦を通じた強化策を図る構え。「試合に出る出ないかにかわらず、12人全員で戦えるようになってほしい」と監督は期待する。
一方、苫小牧市内を拠点に活動する中学男子バレーボールクラブ、苫小牧ジュニアのメンバーで構成された男子チームは前回、予選敗退。準優勝まで駆け上がった江別、昨夏の全国中学大会(和歌山県)出場の豊富中主力を擁した稚内に善戦したものの、悔しい結果となった。
雪辱を期す今回メンバーについて対馬満監督(青翔)は「例年よりも攻撃力がある」。佐々木蒼真(ウトナイ2年)、中村涼太(開成2年)、柴田昂弥(同)の高さのある強力アタッカー陣がポイントを量産する。
課題は「粗削り」(監督)と表現する守備。長身選手を生かした強固なブロック、瞬時の判断力を必要とするアタックレシーブなどの精度を向上させ、攻守にバランスの取れたチームに仕上げていく。女子と同様、北海道科学大高、恵庭南高といった道内強豪校に出向いた練習で力を付け、目標の4強入りをかなえたい。
苫小牧選抜男女のメンバーは別表の通り。
中学バレー苫小牧選抜女子
監 督 川口 智将
コーチ 末吉 克成 マネ 富田 真吾
背番号 名 前 学 校 学年 身長(センチ)
(1) 和泉 初音 ウトナイ 2 160
(2) 三船 愛菜 ウトナイ 2 156
(3) 福田 彩乃 追分 2 155
(4) 奥秋 陽向 追分 2 161
(5) 船藤 愛莉 啓明 2 155
(6) 成田 日菜乃 啓明 2 165
(7) 谷内 結愛 啓明 2 148
(8) 芝田 小夏 明野 2 160
(9) 吉野 涼華 青翔 1 158
(10) 中山 ひまり 青翔 1 167
(11) 丸本 二瑚 早来 1 168
(12) 菊池 愛來 啓明 1 160
中学バレー苫小牧選抜男子
監 督 対馬 満
コーチ 橋本 隆行 マネ 明石 泰司
背番号 名 前 学 校 学年 身長(センチ)
(1) 黒田 倫平 ウトナイ 2 165
(2) 水戸 柾希 青翔 2 175
(3) 佐々木 蒼真 ウトナイ 2 173
(4) 中村 涼太 開成 2 172
(5) 柴田 昂弥 開成 2 173
(6) 橋本 楓太郎 明倫 2 172
(7) 小笠原 陽蒼 開成 2 168
(8) 大原 啓希 和光 1 170
(9) 小路 悠翔 青翔 1 164
(10) 小林 翔 青翔 1 162
(11) 太田 敦士 青翔 1 158
(12) 成田 雄生 啓明 1 158