苫小牧東、北海高校の第12回アイスホッケー部定期戦が3日、ネピアアイスアリーナ=苫小牧市=で開かれた。両校のOBによる交流戦、現役戦ともに白熱した試合が展開された。試合後の懇親会もにぎわいを見せ、幅広い年代が交流を楽しんだ。
苫小牧、札幌などから苫東高17、北海13人のOBが参戦した交流戦。苫東卒で北海道ワイルズに所属しているFW矢野竜一朗ら20代から最年長65歳まで、世代を超えて氷上での攻防を繰り広げた。
試合は第1ピリオドから猛攻を仕掛けた苫東が2―1でリードしたが、第2ピリオドに一挙3点を許し北海が逆転。最後は6人攻撃を仕掛けた苫東だったが、ダメ押しの1点を奪われ4―6で北海が勝利した。
苫東OBの森浩之さん(63)は「接戦の試合になり楽しかった。アイスホッケーの伝統校である両校が定期戦を継続していることを大変うれしく思う。これからのますますの発展を願う」と笑顔で話した。
苫小牧市から北海へ進学した中道歩輝さん(24)は初の定期戦参加。「OBになってもこうして現役とも関われることに感謝している。両校の親睦が深まれば」と語った。
現役戦は接戦で迎えた第3ピリオド、ここぞの場面で得点を重ねた北海が4―1で苫東を振り切った。
早稲田大のOBで、親交の深い元苫東監督の田中正靖さんと北海の畑山賢樹監督が2010年から始めた伝統の一戦。苫小牧、札幌と両校のホームを交互にしながら開催を続けてきた。畑山監督は「新型コロナウイルスの影響で開催ができないこともあったが、何とか復活してよかった。両校ともに交流を深めて試合を楽しんでもらえた」。苫東の田中渓也監督は「OB・OGと現役が関われる良い機会。両試合とも熱い戦いを見せ、懇親会では笑い合いながら楽しく交流できた。現役選手も将来OB・OGとして参加し、昔話に花を咲かせてほしい」と語った。