【シカゴ時事】米大リーグは16日、各地で行われ、カブスの鈴木はブルージェイズ戦に3番指名打者(DH)で出場し、延長十回にメジャー3年目で初のサヨナラ打となる左前打を放って5打数1安打1打点だった。チームは6―5で勝ち、連敗を3で止めた。
レッドソックスの吉田はオリオールズ戦に6番DHで出場し、四回に6試合ぶりの本塁打となる8号3ランを放った。ドジャースの大谷はカージナルス戦に1番DHで出て第4打席まで凡退。
鈴木、怒りから冷静に
サヨナラの左前打を放ったカブスの鈴木はヘルメットを放り投げて喜び、チームメートにもみくちゃにされた。「勝利を決められるのは、やっぱりうれしい」。九回に3点差を追い付かれたカブスを救う一打で連敗を3で止め、本拠地のファンの喝采を浴びた。
それまでの4打席は凡退。球審の厳しい判定もあり、見逃し三振を2度喫していた。「自分に怒っていた」。ただ、最後は「至って冷静だった」。タイブレークの延長十回無死一、二塁。「走者さえ進められればいい」と気負わず、5球続いたスライダーを捉えて三遊間を破った。
メジャー3年目で初のサヨナラ打。プロ野球広島時代には2試合連続でサヨナラ本塁打を放つなど、その勝負強さが「神ってる」と表現されたこともある。「日米関係なく、最後に打てるのはすごくうれしい」。笑みを浮かべ、余韻に浸った。
山本、実戦形式に登板 先発
【セントルイス時事】米大リーグのドジャースで、右肩腱板(けんばん)の損傷で60日間の負傷者リスト(IL)に入っている山本由伸投手が16日、セントルイスでのカージナルス戦の前に実戦形式の打撃練習に登板した。延べ5人に変化球を交えて17球を投げ、2三振を奪うなど安打性の打球はなかった。
打者との対戦は、6月15日の試合で右上腕の張りを訴えて降板して以来初めて。最速は約151キロを計測し、「取りあえず一つ段階を踏めてほっとしている。しっかり投げられた」と振り返った。
練習後には、カージナルスのヌートバーと談笑する場面も。9月のメジャー復帰を目指している。
最低6回を検討 ESPN報道
【ニューヨーク時事】米大リーグの先発投手が1試合で最低6回を投げることを義務化するルールの設置について、大リーグ機構が検討していると15日にスポーツ専門局ESPN(電子版)が伝えた。100球を投げたり、自責点が4以上になったりした場合や、けがをした場合は除かれる方向という。
先発投手の存在感の向上などが狙い。ESPNは、導入されるとしても数年はかかる見通しとしている。