第18回全国高校選抜アイスホッケー大会は14日、ネピアアイスアリーナ=苫小牧市=で準々決勝4試合が行われた。北海道栄が4―1で埼玉栄を下し、創部以来初のベスト4進出。駒大苫小牧は2―1で清水に競り勝った。白樺学園、武修館も順当に勝ち上がった。
▽準々決勝
北海道栄4―1埼 玉 栄
▽得点者【北】キム・ジェヨン(山賀、磯崎)加藤、チャ・ジュンヒョク(キム・ジェヨン)チャ・ジュンヒョク(柳橋)【埼】北条(高見沢、吉村)▽GK【北】チョイ・スフン【埼】小林、長
駒大苫小牧2―1清 水
▽得点者【駒】中谷、三浦(中谷)【清】本地(伊部)▽GK【駒】工藤【清】井橋
白樺学園6―1日光明峰
武 修 館4―0八戸工大一
―道栄、攻守の切り替え的中
埼玉栄を4―1で下し初のベスト4進出を決めた道栄。小林弘典監督は「流れが良い時に得点できた」と話した。
先制して勢いに乗った道栄は、毎ピリオド得点を重ねた。後半は埼玉栄の猛攻を堅い守りでしのぎ、振り切った。「合宿や海外遠征で強化してきたものが生かせた。途中から守りを重視して戦い、体を張ってよく守り抜いた」と振り返った。
活躍を見せたのは3人の韓国からの留学生。強力な新戦力がここぞの場面で勝利を引き寄せた。
2得点の活躍を見せたFWのチャ・ジュンヒョク(2年)は「得点で勝利に貢献できて良かった」と喜んだ。速いスケーティングと力あるシュートが魅力の大型FWは「次も絶対に勝てるように全力で臨みたい」と闘志を燃やした。
小林監督は「今年は勝負の年だと思っている。15日もチャレンジャーの気持ちで挑みたい」と語った。
― 駒大苫、清水に競り勝つ
清水との接戦を制した駒大苫小牧。王者が底力を発揮し準決勝へ駒を進めた。
第1ピリオドは0―0。迎えた第2ピリオド5分すぎにFW中谷(2年)が相手GKとの1対1のチャンスに股下を通して均衡を破る先制弾を放った。
最終ピリオド序盤に同点とされたが、清水の攻撃をしのぎ、試合終了5分前に三浦(同)が決勝点を挙げて勝利をつかんだ。
先制点を挙げた中谷は「GKの動きを見て空いてるところを狙った。1ピリオドを終えて、大差がつく試合にはならないと感じた」と話した。
今年、清水との練習試合で敗戦した駒大苫。「前回はFWとDFの間が空き過ぎてチャンスを与えてしまったが、練習で修正した。きょうは守りから攻撃のチャンスをうかがった」と話した。
次戦に向けて「次も少ない点数の試合になると思う。守ってから攻撃のイメージを持って得点チャンスがあれば決めたい」と意気込みを語った。