第18回全国高校選抜アイスホッケー大会は12、13両日、ダイナックス沼ノ端アイスアリーナなどで1、2回戦が行われた。駒大苫小牧は2回戦で西武ホワイトベアーズジュニアに12―1で大勝。北海道栄も8―1で苫小牧工業を下し、3回戦進出を決めた。1回戦の東北を7―3で下した苫小牧中央は2回戦で0―8で武修館に敗れた。
▽2回戦
北海道栄8―1苫小牧工業
駒大苫小牧12―1西武ホワイトベアーズジュニア
武 修 館8―0苫小牧中央
埼 玉 栄8―2光泉カトリック
清 水11―0帯広工業
日光明峰11―0水戸啓明
白樺学園16―0八戸工業
八戸工大一13―0岩手県選抜
▽1回戦
駒大苫小牧44―0富山県選抜
北海道栄6―2慶応義塾
苫小牧工業9―6東京都選抜
苫小牧中央7―3東 北
光泉カトリック7―3大阪府選抜
西武ホワイトベアーズジュニア11―0京都ジュニアワイルドビーズ
帯広工業13―3福岡ブレイカーズ
清 水22―2釧路湖陵
日光明峰16―0熊本・沖縄選抜
白樺学園19―0長野県選抜
八戸工業4―3愛知県選抜
武 修 館6―1北 海
岩手県選抜12―2岡山・愛媛選抜
―苫工、初戦は逃げ切り
2回戦で道栄に敗れた苫工だが、初戦の東京選抜との一戦は終始リードを譲らずに振り切った。
一時、部員減少から存続の危機に立たされた。今年は1年生9人が加入し18人をそろえて挑んだ。
初戦を振り返り、小野崎監督は「1、2年生主体のチームで高校レベルの試合経験が少ない選手たち。今大会で戦い方など、いろいろなことを学んでくれたら」と話した。
田村主将はチーム唯一の3年生。小柄な体格もGKとして何度もピンチを救い、第2ピリオドまでを守り切り、1失点に抑えた。「対策を練って挑んだが、試合ではうまくいかないことも多かった。初戦を突破できてよかった」と語っていた。
3年生1人と下級生が多いチームではあるが「勝つ気持ちを全員が持って試合に臨めるよう、これからも支えていきたい」と頼れる主将は前を向いていた。
―苫中央、優勝候補との経験糧に
優勝候補筆頭の武修館に0―8で敗れた苫中央。腰越監督は「優勝候補チームと対戦して、選手らが何か感じてくれたら」と話した。
各ピリオド得点を奪われ8失点。それでもGK高瀬を中心に67本のシュートをしぶとく守った。攻撃ではシュート20本と積極的にパックをゴールに集めた。「市外のもう一段階違う世界を体験できたことは大きい。自分たちの立ち位置を認めることも大切」と収穫の大きい試合となった。
前田主将(3年)は「個人スキルからスピード、シュート力と全て上だった。強豪と戦うことでスピード感をつかめた気がする。きょうの試合を糧に、またリベンジできる日まで練習を重ねていきたい」と締めた。