苫小牧市元中野町の苫小牧栗林運輸(栗林秀光社長)は4日、2020年度から始めたアイスホッケーのアスリート支援事業で、新たに道路建設ペリグリンに所属するFW鎌田美南(19)=北海道文教大学2年=と契約を結んだ。鎌田は「五輪代表になって恩返しをしたい」と話した。
同事業は苫小牧出身や在住の学生アイスホッケー選手で、五輪代表への選出が期待される実力者を対象に、用具の購入費や遠征時の交通費などを援助するスポンサー事業。今年度で4人目。栗林社長は「目標は高く、自信を持ってプレーしてほしい。ずば抜けた成長を期待している」と激励した。
鎌田は攻守で起点となるセンターポジション。身長170センチとサイズを生かしたプレーで代表候補合宿にも選出された経験があり、道路建設の全日本選手権優勝にも貢献、成長著しい若手世代の注目の一人だ。国内での大会を振り返り「意識して取り組んだことへの手応えは感じたが、課題が多く残った」。来季に向けては「海外選手と戦うには体幹など筋力トレーニングを積まなければいけない。五輪代表を目指して努力を重ねて実力を付けていきたい」と力を込めた。
また22年度に同事業3人目として契約を結んだトヨタシグナスのFW佐々木愛実(21)=札幌国際大学4年=が引き続き契約を更新。国内大会では、ここぞという場面でチームを救ってきた。「得点に絡むことが多かったのも、貪欲にゴールに向かった結果だった。支援の恩返しは五輪代表として結果を出すこと。身長が大きくないので、海外選手に対しての体の使い方をもっと磨いて、まずは代表になることを目標にしたい」と意気込みを語った。