苫小牧沖 大型根魚が連発、ボートロック好調

  • 釣り
  • 2020年8月6日
48センチのアブラコ。親子で大物の引きを堪能
48センチのアブラコ。親子で大物の引きを堪能
男性が上げた48センチのビッグサイズのクロソイ
男性が上げた48センチのビッグサイズのクロソイ

  遊漁船やプレジャーボートで根魚(ロックフィッシュ)を狙うボートロックが好調だ。1日、苫小牧市元町沖の離岸堤付近のポイントでは40センチ超の大型ソイ、アブラコが1人当たりそれぞれ10匹程度上がった。夏本番のデイゲームでも根魚とエネルギッシュなやりとりが楽しめる。

   苫小牧港・西港漁港区の遊漁船、天洋丸(伊豫部康司船長)は1日午後1~5時、元町沖の離岸堤付近、水深6~7メートルラインでロックゲームを行った。「苫小牧でのロックは久しぶり」という札幌地方の40代男性は親子で乗船し、ソフトルアーをメインにしたライトタックルで大型根魚に挑んだ。

   システムは4分の3オンス(21グラム)のシンカー(重り)を使ったテキサスリグ。フック(針)の先をソフトルアーに隠せるため、根掛かりを回避しやすいメリットがある。大物を期待して大きめのオフセットフックに5インチのグラブ系ワームをセッティング。ワームの色はアピール度の高いオレンジを選択した。

   ソイを攻略するため、仕掛けを一度ボトム(海底)まで落とし、それからルアーを泳がせてソイを狙おうとしたら、仕掛けを落としていたフォール中にひったくるような力強い当たり。重く強いトルクで根に潜ろうと抵抗する魚を制し、上げてみると48センチのクロソイ。大物を攻略したうれしさと満足感に浸った。

   この日は魚の活性が高く、ボトムに落とせば同サイズのアブラコがワームにアタックし、フォール中やボトムより少し上げてルアーを泳がせれば同サイズのソイが果敢に追って来たという。「リールを巻いていたらソイが水面近くまでワームを追い掛けて来た。苫小牧ではこれまで30センチ台が多かっただけに、このサイズが連発したのは初めて。うれしい」と喜んだ。

   釣果は40センチ超のソイ、アブラコなどがそれぞれ10匹程度。男性は大型を持ち帰り、あとはリリースした。持ち帰ったソイとアブラコは刺し身と煮付けで食べた。男性は「ロックの面白さは、ルアーの選択などの戦略性ですね」と話していた。

   伊豫部船長によると、7月以降はソイ、アブラコともに好調。40~50センチの大型がコンスタントに上がっているという。例年10月くらいまで楽しめ、場所によって料金は1人5000~6000円。今後はイカやカレイなどの出船もあるため、可能な範囲でロックゲームの依頼を受ける。連絡先は伊豫部船長 携帯電話090(5079)2985。

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