2020年度千歳市戦没者追悼式が29日、千歳市真町の青葉公園内「恒久平和記念の碑」前で8人が出席。平和への誓いを新たにした。
山口幸太郎市長は、式辞で「再び惨禍が繰り返されることのないよう次代に語り継ぎ、恒久平和を希求することをお誓いします」と述べた。
昨年までは遺族を含め120~130人だった参列者を、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止策のため、千歳市遺族会、北海道英霊にこたえる会千歳支部、市議会の各関係者、航空自衛隊第2航空団司令ら8人とした。
出席者は、黙とうに続き祭壇に白菊を手向け静かに祈りをささげた。
長兄を中国、次兄を沖縄で亡くし、沖縄での遺骨収集に参加してきた千歳市遺族会の渡邊鶴雄会長(84)は「遺族も高齢になっている。家族の元に一日も早く帰ってこられるよう、国には(遺骨収集を)進めてもらいたい」と語った。
恒久平和祈念の碑には312人の戦没者の名前が刻まれている。