22年の全国都市緑化フェア 恵庭開催が決定

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  • 2020年7月23日
ポスターを手に「全国都市緑化フェア」の正式決定を喜ぶ原田市長

  道と恵庭市は22日、2022年度の第39回全国都市緑化フェアの本道開催が正式に決定したと発表した。恵庭市がメイン会場で、道と恵庭市、公益財団法人都市緑化機構との共同開催となる。鈴木直道知事は同日の定例会見で「本道の花や緑の魅力を、全国規模のイベントで発信したい」と述べ、原田裕恵庭市長も「北海道の花や緑の素晴らしさを感じてもらえるフェアにしたい」と開催成功へ意欲を示した。

   同フェアは、都市緑化意識の高揚や緑豊かな潤いのある都市づくりを目的に、毎年全国で開かれている。花と緑の国内最大級イベントで、本道での開催は1986年の札幌市以来、36年ぶり。人口7万人規模の都市での開催は初となる。

   知事は、緑化フェアの開催に向け、恵庭市と共に国土交通省と協議を進めてきたことを説明。正式決定に「関係人口の拡大、観光振興に大変有意義なもの」と強調し、「国や関係自治体、ほっかいどう応援団会議とも連携し、魅力あるイベントとなるよう検討を進めていきたい」と述べた。

   開催は22年6月下旬から1カ月程度の予定で、今後は同フェア基本計画検討会議を設置し、来年1月までにイベント内容や概算事業費などを検討。来年2~5月に実行委員会を立ち上げ、実施計画を策定する予定だ。

   恵庭市の原田市長は緑化フェアの正式決定に、「大変うれしい。これまで中心となって花と緑のまちづくりに関わってきた市民も喜んでいると思う」と喜びを語った。

   市によると、メイン会場は現在整備中の恵庭市はなふる(花の拠点)と中島公園、隣接する河川空間を予定。市長は「協賛する民間や自治体とも連携し、北海道全体の大きなイベントにしたい。道外、海外から多くの方に足を運んでいただきたい」と期待を込め、今後、道内の施設と協賛会場やスポット会場設定の協議に入る考えを示した。

   開催期間中の来場者数を「30万人以上」と予想し、「花の美しさ、素晴らしさを感じてもらうことはもとより、胆振東部地震で被災した3町(厚真、安平、むかわ)も巡っていただきたい」と述べた。

   同フェアでは造園業者が技術を競う「庭園出展コンテスト」や「みどりの環境教育」「シンポジウム」などが行われる。市内では今月16日に「緑化フェアサポーターズクラブ」の準備会も発足。市民に参加を募り機運を盛り上げていく。

   22年の緑化フェアは19年11月8日に知事、恵庭市長が開催の招致を表明。同年12月から20年6月に基本構想検討会議を開き、主催3者が国土交通大臣に協議書を提出していた。

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