苫小牧港・西港漁港区に隣接する船だまりは、6月下旬から新しいチカの群れが入り、釣り人でにぎわっている。うわさを聞き付けた市内外の釣り愛好者や家族連れが7月最初の週末、チカの数釣りを楽しんでいた。
家族5人でにぎやかに釣りをしていたのは函館市のサービス業、佐藤寿晃さん(25)。2本のさおを使い、釣り始めから1時間で32匹を釣り上げた。スピード仕掛けでサビキの付け餌はオキアミ。特別なさおの操作も仕掛けもなく、岸壁にさおを置くだけでコンスタントに釣り上げていた。
ただ、チカの群れが離れないよう手返しよく仕掛けを投入するのが肝。チカは10~15センチサイズが中心で、表層に近い棚をピンポイントに狙う。「函館でもよくやりますから」と笑顔を見せていた。
この日は、午前中に勇払マリーナで潮干狩り。アサリを20個ほどゲットしたものの肌寒さを感じ、午後からは釣りに切り替えた。苫小牧港は初めてだが、情報をチェックしてチカが釣れている西港を訪れたという。夜は白老町内でキャンプ。「今夜はチカを揚げたり、焼いたりして食べます」と話していた。