海岸などからルアーで狙う苫小牧、白老の海サクラマス釣りは、7月に入ってそろそろ終盤。人気のターゲットだけに、道内外から集まった釣り人たちが早朝を中心に砂浜や港などの回遊ポイントで盛んにさおを振っている。
3月に苫小牧港・東港周辺で本格化した海岸からのサクラマス釣りは5月以降、苫小牧から白老にかけての砂浜、護岸などで最盛期を迎えた。早い時期は50センチ以上が中心だったが、中盤以降は50センチ以下の小型も目立ち始めた。釣果は例年並みで、ショアサクラマスらしく今季も多くの人が我慢の釣りとなっている。
そうした中、6月中・下旬に取材した苫小牧市糸井と白老町の海岸では早朝と夕方、数は少ないもののサクラマスが釣れていた。
このうち白老の砂浜で今季2匹目という良型サクラマスを釣り上げた札幌市の笹岡孝盛さん(37)は、遠投したメタルジグでヒットさせた。「沖で跳ねるのが見えた。ジグで広い範囲を探れば群れにコンタクトできるかも」と考え、やや重めの40グラムを選択。着水後、ただ巻きでファストリトリーブを繰り返した。ロッドは11フィートでリールは3000番台のハイギア仕様。笹岡さんは狙いが当たって満足そうな笑顔を見せていた。
また、中旬は苫小牧市糸井の海岸でも釣果があった。ミノーを使って小刻みにロッドの先を弾くようにしたり、時折しゃくったりして魚に誘いをかけていた人に良型がヒットしていた。
サクラマスなど釣れた情報がインターネット上に流れると、ポイントに釣り人が集中する傾向がある。地域住民の生活を妨げるような迷惑駐車をするドライバーもいて、住民の不興を買っているという。マナーを意識して釣りを楽しみたい。