厚真町は25日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、9月5日に予定していた胆振東部地震から2年の追悼式を中止することを決めた。式典に代わる措置として同月5、6日の2日間、町総合福祉センターに献花ができる祭壇を設ける。
2018年9月6日に発生した胆振東部地震で、町内では災害関連死を含む37人が犠牲になった。当初は9月5日に哀悼の意をささげる追悼式を行い、参列者の黙とうや、遺族代表者のあいさつなどを予定していた。しかし、遺族や町民ら500人以上の参列が見込まれ、密になる状況を避けられないなどの理由から、「誠に遺憾ながら開催を断念する判断に至った」(町総務課)という。
式典の代わりに9月5、6の両日、町総合福祉センター大集会室に祭壇・献花台を設置し、午前9時から午後5時まで来場者が自由に献花できるようにする。会場では宮坂尚市朗町長らのビデオメッセージを流すほか、来場できない人のために会場の様子を後日、「ユーチューブ」の町公式動画サイトで配信することも計画している。