白老町の民間防災グループ「しらおい防災マスター会」(吉村智会長)は17日、町石山のしらおい食育防災センターで、役員向けの勉強会を開いた。町が25日に町内で開く「冬の防災訓練」で、同会が参加者にペットボトルを使った簡易ランタンの作り方を手ほどきするため、民部吉治事務局長が役員11人に作り方を説明した。
簡易ランタンは、家庭にある物で作ることができ、停電時に役立てられる。
作る際は、空の500ミリリットルボトルと水を入れた同ボトルを用意。空のボトルは飲み口近くの部分を切り落として切り込みを入れ、中に懐中電灯を入れる。この上に水を入れたボトルを載せて固定するとランタンが完成し、下から電灯を照らすと水が光を拡散する。
役員はカッターやはさみを使いながら作業し、工程を確認。民部事務局長から「参加した町民にけがのないよう格段の配慮を」と助言を受けていた。
25日の防災訓練は午前10時から町中央公民館で実施。簡易ランタン作り以外に、日本赤十字北海道看護大学で災害対策教育センター長を務める根本昌宏教授の防災講話、炊き出し訓練、発電機と投光器の扱い方指導などを行う。民部事務局長は「不測の事態が起きた時、身近な物で防災につなげられる知恵を学んでもらえたら」と話している。