白老町社会福祉協議会は18日午前10時から、町総合保健福祉センターで盲導犬に理解を深めるイベントを初めて開催する。道盲導犬協会職員の北島航一さんと町内の盲導犬ユーザーの2人が、盲導犬や身体障害者補助犬法について講話する。盲導犬訓練のデモンストレーションや歩行体験も行う。
盲導犬や法律の正しい知識、ユーザーへの接し方などを身に付けてもらい、差別のないまちづくりを進めるために初めて企画した。参加無料で、定員は30人(町民優先)。体験はさらに上限があり、多数の場合は抽選する。申し込みは14日までに同協議会 電話0144(82)6306。
身体障害者補助犬法の2008年4月の改正で、一般の店舗、施設、企業にも補助犬同伴の受け入れが義務化された。しかし、法制度や盲導犬を含む補助犬への無理解から、施設への立ち入りを断られたり、交通機関の乗車を拒否されたりするケースが相次いでいる。
23年7月に日本盲導犬協会(東京)が行った意識調査では、同補助犬法の存在または内容を「知らない」と答えた人が約96%に上った。「自分の利用する店に盲導犬を受け入れてほしいか」との問いには9割以上が「受け入れてほしい」と答え、一定の理解が得られていることを示したが、「受け入れないでほしい」との回答も8・3%あった。