登別温泉の老舗ホテル第一滝本館(南智子社長)の館内に27日、「観音山フルーツパーラー登別店」がオープンした。和歌山県紀の川市の果樹農園「観音山フルーツガーデン」(児玉典男会長)が全国で展開する人気パフェ店で、登別は7店目。道内では初めて。農園で主力のミカンのほかイチゴやキウイなどをぜいたくに使用した3種類を扱い、ゆくゆくはご当地にちなむ新作も発表していくという。
店舗は、1階ラウンジの一角113平方メートル、35席。11月から約1カ月かけて改修した。メニューは、観音山みかんパフェ(1750円)、旬フルーツの農園パフェ(1850円)、雪だるまのいちご農園パフェ(2500円)の3種類。ミカンやイチゴ、キウイといったカラフルなフルーツがふんだんに盛り付けられ、華やかさを演出。道産生クリームに自家製パンナコッタ、ほのかな酸味のフルーツゼリー、ビターな味わいのクッキーなどもあしらっている。
同農園は1911年創業で児玉会長(75)は5代目。ミカンやグレープフルーツ、レモンといったかんきつ系を中心に通年で計約200品種を生産、出荷している。パーラーは2018年以降、和歌山県や兵庫、岡山、東京・銀座など全国各地で展開。今春、銀座店でフルーツが主役のパフェを食べ、魅了された南社長が和歌山まで出向き、児玉会長に出店を依頼したという。
強みは、自家農園から直送した新鮮な果物。児玉会長は「フルーツの多いパフェを出したいとずっと考えてきた。果物の本当のおいしさを味わって」と呼び掛ける。パフェのほか果汁100%のみかんジュースやいちごシェイクも扱う。
宿泊者以外の利用も可能。午前8時~正午と午時後2時~同5時。年中無休。問い合わせは同館 電話0143(84)2111。