苫小牧市の王空会空手スポーツ少年団が、今年度の文部科学省が表彰する生涯スポーツ優良団体に選出され、18日にネピアアイスアリーナで表彰伝達式が行われた。佐々木正明代表は、市スポーツ少年団の渡辺敏明本部長から賞状や記念の盾を受け取り「まさか、と驚いている。長年、継続してきた活動が認められたのでは」と喜びを語った。
王空会空手道スポーツ少年団は、王子製紙苫小牧工場空手道部の下部組織として1987年4月に設立。四大流派の一つである和道流の指導を通じ、礼儀作法を伝えるなど青少年の健全育成に努めてきた。現在は年長から高校生まで15人が所属し、日々稽古に励んでいる。
全日本空手連盟公認五段錬士などの資格を有する佐々木代表は「保護者の皆さんのサポートが大きく、ここまで続けることができた。教師や警察官になった教え子たちは帰苫すると、道場で一緒に稽古をしてくれる」と振り返る。「継続は力なり―の言葉の通り、子供たちが続けていける環境をつくることが大切。少子化が進み、空手に取り組む子供たちも減少しているが、楽しさを伝えながら、今後も取り組みを進めていきたい」と話した。
同表彰は地域スポーツの健全な普及や発展に貢献し、スポーツ振興に顕著な成果を挙げた団体を選定。今年度は生涯スポーツ功労者に男性126人、女性33人の計159人、生涯スポーツ優良団体にスポーツクラブ以外の53団体を含む計105団体が受賞した。表彰式は10月18日、東京都で行われた。