探究時間「アコロコタン」へ 総合的な ふるさと学習と接続 地学協働コンソーシアム代表者会議 白老

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  • 2024年12月20日
フィールドワークのまとめを発表する1年生

  白老町の地学協働コンソーシアム代表者会議(田村直美会長)が19日、白老東高校で開かれた。今年度2回目の会合で、関係者約30人が出席。同校から、自校の教育の特色となる地域探究学習を行う「総合的な探究の時間」について、2025年4月からは「アコロコタン」と呼び、小中学校が取り組む同内容の「ふるさと学習」との接続を意識して推進していく方向性が示された。

   道や町、民族共生象徴空間(ウポポイ)、教育機関、商工観光団体の職員らが出席。生徒が地域で学び、地域が学びを支える同校の「総合的な探究の時間」について、柚原航太教諭(28)が説明した。

   1年生は春以降、町の出前講座を受講してまちの課題を考え、地域でフィールドワークを行い、商店街の紹介パンフレットを作成したことを紹介。2年生からはさらに学習を充実させるとし、25年度からは「総合的な探究の時間」の授業を、アイヌ語で「私たちの古里」を意味し、アイヌ文化への敬意を示す「アコロコタン」と呼ぶことを説いた。春からの学習活動の成果を「少人数指導で質の高い学びを実現できたほか、町と地域の全面協力で強固な地学協働体験が構築できた」と踏まえ、町内の小中学校が同内容で行っている「ふるさと学習」に触れながら「(今後は)小中高の接続を意識した探究学習を推進していく」と語った。

   大木康弘校長は「人やまちに対する連携、協働の意識が生徒を中心に広がっている。地域探究を通じて、まちにポジティブな影響を及ぼす『ポジティブの量産体制』に向けて(アコロコタンの)取り組みを前に進めたい」と話した。

   このほか1年生の代表チームが地域探究学習のまとめ発表を行い、松山英丞さん(16)が「3年生になるまでに学校祭を劇的に変える探究学習を行い、まちの観光客や移住者、この学校の入学者をアップさせたい」と語った。

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