アイヌ伝統工芸品並ぶ 白老で講座発表展示会

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  • 2024年12月18日
練習の成果を発表する受講生

  北海道アイヌ協会は15日、白老町高砂町の白老生活館でアイヌ民俗技術・民俗芸能伝承講座発表展示会を開いた。北海道教育委員会から事業を受託した同協会が白老町、むかわ町、札幌市、帯広市、釧路市、釧路管内鶴居村の6カ所で開講したアイヌ民俗文化財伝承・活用講座の受講生による作品を並べ、ステージでは古式舞踊、トンコリ演奏などが披露された。

   作品展示では、各会場の受講生が制作したアイヌ文様刺しゅうのマタンプシ(鉢巻き)やモウル(肌着)、ミニ着物や木彫のコースター、糸巻き、イタ(盆)、ニソシ(木皿)など84点を並べた。いずれも手の込んだ作品ばかりで、来場者は受講生らの出来栄えに感心していた。

   ステージでは、釧路の受講生によるトンコリの演奏や札幌のムックリ(口琴)、むかわのエムシ・リムセ(刀の舞)、白老のイヨマンテ・リムセ(熊の霊送りの踊り)など講座で学んだ伝統芸能が披露され、集まった約100人の町民らは大きな拍手を贈った。

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