大町中心に活気づく 新店舗の開業相次ぐ 白老

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  • 2024年12月18日
注文を受ける弁当店の堀田社長(右)
注文を受ける弁当店の堀田社長(右)
来店した町民の相談に応じる電器店の金野代表社員(左)
来店した町民の相談に応じる電器店の金野代表社員(左)

  師走に入り白老町で新店舗の誕生が相次ぎ、大町を中心に活気づいている。でんきの北翔チェーンこんの店が13日、東町から大町2の生花店跡に移転したほか、16日には大町3の旧つぼ八跡に食堂の熊谷商店とピザ店オルセットがオープン。萩野でも14日、弁当店のマイカントリーが北吉原から室蘭信用金庫萩野支店跡地に移転開業した。

   こんの店は代表社員の金野大輔さん(43)が2022年に東町で開業。来店客数や注文数が増えたことで店が手狭になり今夏、大町への移転を決めた。自ら改装工事に着手し、店長の渡辺詠一郎さん(38)と2人で町内や近郊の地域住民の困り事に応じていく。

   13、14両日にはオープンセールを開き、2日間で町民約200人に対応した。白老生まれ、白老育ちの金野さんは「大町商店街への参入が夢だった」と語り、「電気機器関係で困っている人に自分たちの存在を知ってもらい、顔が見える関係を大切に成長していきたい」と意気込んでいる。

   大町3では、居酒屋つぼ八だった店舗跡に「お食事処 熊谷商店」が16日に開業。400~1200円の価格帯でラーメン、そば、うどん、丼もの、カレー、定食類を扱う。ピザ店「オルセット」は旧店舗からあったピザ用の石窯を活用する。食堂は熊谷貴洋さん(55)、ピザ店は弟の宏樹さん(51)が切り盛りするという。

   マイカントリーの前身は1950年に川沿で創業した堀田商店で、来年創業75年を迎える老舗だ。堀田尚史社長(53)は「素晴らしい食材の宝庫である白老の魅力を発信し、来訪者や地域の人たちを笑顔にしたい」と、地元食材にこだわった弁当作りに力を入れる。白老沖で採れた昆布の割り下で白老牛を煮たすき焼き弁当やギョウジャニンニクのガーリックライスなど、まちの文化も取り入れた「まち弁」の実現を目指す。14日開店の店舗はテークアウトとイートインのほか、2階で団体客も受け入れる。

   町商工会の清水尚昭会長(66)は11月末に本町で開業したそば店「てんぞう」にも触れ、「これからのまちを担う世代に頼もしさを覚える。まちに活気が生まれるのはうれしいことだ」と期待を寄せた。

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