苫小牧の中学硬式野球チーム、苫小牧リトルシニアに所属する内野手の横谷翔人(青翔中2年)が16日、苫小牧市役所を訪れ、北海道選抜チームの一員として「日台会長杯争奪国際親善野球大会」(27~31日、台湾)に出場することを金澤俊市長に報告した。
チームの浜谷千春監督、吉田雄二会長と共に表敬訪問した。スポーツ少年団の野球部会会長を務めてきた市長は「久しぶりだね。昔は丸坊主で小さかったけど、大きくなった」と成長した姿との再会を喜んだ。
小学生当時は拓勇ファイターズに所属していた横谷は全道軟式野球大会出場時は3位になったチームで主将を務めた。当時をよく知る市長は「ゴロを捕りに行くときのダッシュ力がすごかった。判断力が良くて状況をみて動ける選手だった」と振り返った。
台湾での親善試合に出場する北海道選抜は今秋行われた第51回秋季全道大会新人戦で、主に決勝トーナメントに進出したチームからピックアップされた選手で構成される。横谷はチームの監督推薦でメンバー20人の中に加わり、台湾代表の10チームと総当たり戦を行う予定。「守備では投手を助け、打撃でもチャンスメークして走者をかえしてチームの勝利に貢献したい」と抱負を力強く語った。
横谷の兄で高校球児の塁(立命館慶祥高2年)も苫小牧リトルシニアメンバーだった3年前に台湾遠征メンバーに選抜されて大会出場した。最近では試合動画を兄に送り「右足が開いている。前に突っ込まないように」など、打撃面のアドバイスをもらっているという。
横谷は少年団当時の市長との出会いを覚えていて「小学6年生のときの大会で『いい選手宣誓だったね』と声を掛けてもらった」と思い出を懐かしんだ。