3階建てを2階建てに 新庁舎の基本設計大幅に変更 ESP事業 導入検討 木造を鉄骨造り 厚真町

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2024年12月14日

 厚真町は、新たに建設を予定している役場庁舎について、4月に基本設計で示した構造や完成時期を大幅に変更する方針を固めた。物価高騰の影響で総事業費が増加する中、費用の削減を目指し、建物を3階建てから2階建てにし、木造(一部鉄骨造り)を鉄骨造りにする。完成時期は、8月に示した2027年6月ごろから27年度内とした。

 13日、町議会新庁舎周辺等整備調査検討特別委員会(吉岡茂樹委員長)で報告した。

 町によると、基本設計で新庁舎は木造(一部鉄骨造り)3階建てで、延べ床面積は約2952平方メートル。設計費は1億7400万円、建設費は29億7700万円。隣接する文化交流施設と合わせた事業費(税抜き)を63億8900万円としていたが、実施設計と施工を行う事業受託者を選ぶ際、選考委員会の委員から「他自治体の庁舎整備事業費の単価と比較しても高い」と声が上がり、基本設計を受託した事業者と協議を進めていた。

 見直し案では、延べ床面積を2800平方メートルとし、設計費を1億3400万円、監理費を4000万円、建設費を25億円まで圧縮する。文化交流施設の建設費や設計費などと合わせた事業費は57億5700万円となり、6億3200万円の削減が見込まれる。

 新役場庁舎の変更点として、鉄骨の量や本数を削減し、部屋を集約した。建物の南東部を町職員の執務スペースとし、北西部に議事堂や会議室、倉庫などを想定しているが、今後変更する可能性があるという。

 文化交流施設は、延べ床面積を基本設計時の2969平方メートルから約2800メートルにし、建設費を26億7500万円から25億2000万円に抑える方針。部屋の配置やスペースを見直す。

 事業スケジュールは、役場庁舎の施工を26年度、文化交流施設を27年度に予定していたが、両施設とも26年内に始め、27年度内の完成を目指す。町が8月に示したスケジュールに比べ、竣工(しゅんこう)が役場庁舎で約9カ月遅れとなるが、文化交流施設は約5カ月前倒しとなる。

 また、事業者がエネルギー関連設備の設計や施工を行い、設備所有者として運用して維持管理を担うESP(エネルギーサービスプロバイダー)事業の導入を検討している。

 基本設計の大幅な見直しについて、複数の町議から質問が寄せられた。宮坂尚市朗町長は「理念や機能を保ちつつ、町民の今後の負担額を減らすため、中身を見直してきた。過程やこれまでの検討内容について、住民の皆さんにしっかりと説明したい」と述べた。

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