今年、苫小牧市ふるさと大使となった当地出身の千葉ロッテマリーンズ、菊地吏玖投手(23)による「凱旋(がいせん)!少年野球教室」(苫小牧市主催)が7日、駒大苫小牧高トレーニングセンターで開かれた。少年野球13チームの6年生ら約60人が参加。守備や投球、打撃に関する技術を憧れでいっぱいの”後輩”少年団員に指導した。
苫小牧での小学生当時、少年団の拓勇ファイターズで野球を始めた菊地投手は、中学時代に硬式クラブの苫小牧中央ポニーに所属。札幌大谷高から専修大を経て、2022年のドラフト1位でロッテに入団した。苫小牧での野球教室開催は今回が初めて。
菊地投手は少年団員と対面し、「みんなと楽しく野球ができてうれしい。きょうは父母の皆さんのためにもなるような教室にしたい」とあいさつ。全体のキャッチボールを見るところから指導を始めた。
力強い投球フォームをデモンストレーションし、直球や求めに応じたカーブを投げ分けた。小学生の時期に大切なこととして「まず体を大きく使って投げてみて」とアドバイス。ゴロ捕球の練習では腰を落とすことの重要性を指摘しつつ、「自分が動きやすい(捕球―送球)フォームを見つけて」と語った。
質問コーナーでは少年団員にプロになるまでに継続したこととして、「大学生の時に筋トレをよくした。それまでは硬かった体を毎日ストレッチを続けて柔軟にした」と振り返った。参加者を代表して北星有珠の沢ホークス捕手の西村颯真主将が「習ったことを次のステージに生かしたい」と感謝の言葉を述べた。菊地投手は故郷の後輩たちに「野球を楽しみ、いっぱい遊んで小学生時代を過ごしてください」と優しく呼び掛けた。