白老町教育委員会は6日、町内の中高校生が地域課題の解決策を考える「まちづくりアイデアコンクール」(町教委主催)の表彰式を、白老中学校で行った。大塩英男町長が、最優秀賞に選ばれた1グループと優良賞になった2グループの代表者に表彰状を手渡した。
大塩町長は公約に「将来を担う中高生がまちづくりを学び、町に施策提言し、実現する取り組み」を掲げている。10月には自身が白老、白翔両中学校で郷土の現状と課題を生徒に伝える授業を実施。「まちづくりアイデアコンクール」の作品を募集した。
両校では3年生計83人が社会科公民分野「地方自治と私たち」の一環で、まちの活性化に向けた施策アイデアを練り、白老中は5グループ、白翔中は全33人が「まちづくりアイデアコンクール」に出品した。コンクールへの応募作は中学生からの38作品となり、審査の結果、最優秀賞と優秀賞を各1作品、優良賞7作品を選んだ。
白老中で最優秀賞に選ばれたのは、冬のしらおい牛肉まつりとして「すき焼きパーティー」を提案したB班。優良賞は、白老の森を活用した運動公園(アスレチック)の造成を企画したC班、開発とともに白老の自然を守るSDGs(持続可能な開発目標)活動を考案したD班。
大塩町長は表彰状を手渡すと、「まちを思う心と、たくさんのアイデアを寄せてくれて感謝している。まちづくりは皆さんが主人公。これからも動きに注目し、考えを巡らせて」とエールを送った。「子どもたちのアイデアを生かした事業を具体化していけたら」とも語った。B班の芳賀胡々菜さん(14)は「受賞を機に、町民として学んだことを生かし、まちをよりよくしていくために頑張りたい」と喜んでいた。
白翔中でも今後、表彰式が行われる。