2024年12月、白老に赴任して3回目の年末を迎えようとしている。来年4月でようやく丸3年なので、白老支局の駐在歴としてはまだ2年目の記者である。
取材先を往来していると、ありがたいことに、いろいろな人から「どこでも会うね。もう10年いるみたいな気がする」と言われたりする。それだけ顔と名前を覚えてもらえたということか。同年代くらいの方から「中学校の先輩にいたかもしれないと思っていた」と言われ、驚いたこともある。
イベントなどのお知らせでも必ず会って取材をする。「苫民はネコのくしゃみまで記事にする」とやゆする人もいるが、細やかな取材を重ねることで信頼関係や共感が生まれ、次の話題や大きなニュースにつなげることができればうれしい。
地方紙だからこそ可能な動き方や切り口があると信じて、サザエさんの「三河屋のサブちゃん」のように訪ねて回る。これが正しい記者像かは読者の判断に委ねたい。(半)