鵡川高校(柳本高秀校長)は3日、3年生44人を対象に消費者教室を開催した。札幌市からSMBCコンシューマーファイナンス札幌お客様サービスプラザの浅見愛さん(30)を講師を招き、月々の給料から生活に必要な費用の見通しを立てたり、ゲームを通して資産形成を学んだりしながら、社会で必要な知識を身に付けた。
最初に、月18万円の手取りから食費や水道光熱費、交通費、交際費などについて予算を組む家計予算表の作成に挑戦。生徒たちは「ゲームに課金が必要」、「家具は少なくて良い」など、自身のライフスタイルに合わせて収支がマイナスにならないよう考えた。
その後、8グループに分かれて資産形成を体験。上場企業に投資するか、投資信託で運用するかなどを協議し、判断した。浅見さんは資産形成手段として預貯金のほかに投資や債券、投資信託などがあることを説明し、「投資はギャンブルではないがリスクがある。物やサービスの価格が上昇する中、資産形成の一つの手段として知ってほしい」と述べた。
参加した谷口央さん(18)は「投資について考えたことはなかった。将来を考える良いきっかけになった」と話した。
2022年度から高校の学習指導要領で金融教育が拡充され、同校は生徒が就職や進学で1人暮らしをする際のトラブル未然防止などのため、23年度から消費者教室を実施している。