千歳市の山口幸太郎市長は16日、新千歳空港ターミナルビルを訪れ、国内線と国際線、テナントなどを視察した。航空会社のカウンターでは職員に運航状況や再開に向けた取り組みなどを尋ねた。
新型コロナウイルスの集団感染、緊急事態宣言に伴う外出自粛などで影響を受けた市内の現状確認が目的。15日からクラスター(感染者集団)が発生した医療機関と介護施設のほか、市内の公共施設などを訪れている。
新千歳空港ターミナルビルによると、緊急事態宣言の解除後、1日の乗降客はコロナ禍前の5分の1に当たる8000人にまで回復。休業していた国内線のテナントも9割が再開したという。
市長は「再開に向け準備が進んでいることを知り、安心した」と話し、一日も早い回復を願っていた。施設を案内した阿部直志新千歳空港ターミナルビルディング社長は「国内線は徐々に戻りつつある。国際線の再開に向けての準備を進めたい」と語った。