道と札幌市は21日、新たに5人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。札幌市では入院患者の70代の男性が死亡したほか、2人の陽性が判明。道内の感染者は延べ1024人(実人数1012人)、死者は計78人となった。
5人の新規患者のうち、感染経路が不明なのは3人。クラスター(感染者集団)が発生している介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」(札幌市北区)では、札幌市の80代の女性入所者の陽性が判明し、感染者は計89人となった。
このほか、千歳市では50代の医療機関職員男性の感染を確認。同市の感染者数は延べ99人となり、3桁台に迫っている。
道内の累計検査人数は、21日午後5時現在で1万1648人。現在の患者数は259人で、うち17人が重症という。軽症者向けに札幌市内に3棟設置されている宿泊療養施設には2人が入所し、7人が退所。入所者総数は17人まで減った。
道が休業要請解除などの目安とする数値目標「5月末までに目指す姿」に対する21日時点の状況は、(1)1日の新規患者数(目標10人以下)は5・0人(直近1週間の平均値)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同3人以下)は1・9人(同)(3)入院患者数(同250人以下)は242人(宿泊療養施設除く)―と、2日連続で三つの指標をクリアしている。
一方、国が緊急事態宣言の解除の目安とする人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数「0・5人程度以下」については、21日までの1週間で「0・67人」と達成できていない。