住民を支援見舞金配布 山手北光町内会 イベント中止で予算活用

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  • 2020年5月20日
町内会から贈られた見舞金を受け取る住民(左)

  苫小牧市内の山手北光町内会(結城正敏会長)は新型コロナウイルスに関連した住民支援策として、加入する約400世帯に1世帯当たり3000円の見舞金を配布した。今年度予定していた町内会のイベントが新型コロナの影響で中止となったため、その予算を活用した。

   同町内会では敬老会など住民が集まるイベントを年に数回開いているほか、今年度は設立50周年の節目に当たることから、年度内に記念行事を開く予定だった。しかし、新型コロナの影響ですべて中止が決定。イベントに充てる予定だった予算を活用し、見舞金を贈ることにしたという。

   取り組みついて今月初旬に回覧板で周知した後、15日ごろから、班長が手分けをして各家庭を訪問して見舞金を配布。住民は受け取りの手続きをしながら班長と近況を語り合い、つかの間ではあるが交流を楽しんでいる様子だ。

   結城会長は「みんなで準備していた周年記念行事を中止せざるを得なくなり本当に残念だが、家族団らんを楽しんでもらう一助につなげたいと思った」と説明。「以前のような町内会活動ができるようになるには、まだしばらくかかりそう。みんなでこの局面を乗り切りたい」と語った。

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