「ステイホーム」。そう言われた今年の大型連休をどのように過ごされただろうか。知り合いは新型コロナウイルスの影響で国や道の自粛要請から例年以上に長い休みが取れたものの、どこにも行く所がないと皮肉な現実を嘆いていた。こちらも「こんな時期だから」と相づちを打つしかない。
道内のコロナ対策の陣頭指揮を執る鈴木直道知事は大型連休中、感染者がなかなか減らない現状に緊急速報メールを発信したり、テレビCMに出演したりして道民に外出自粛を呼び掛けた。その時のキャッチフレーズが「いまできること 北海道」。道民一人一人がコロナとの闘いに勝つため、現状を打破するために何ができるか。しっかり考えて行動してほしいということだと受け止めた。
道内に出されていた緊急事態宣言は、残念ながら6日で終えることができず、31日まで延長された。飲食店などへの休業要請も15日まで延長。道財政の厳しい現状から自粛要請に応えた事業者への支援金は一回限りという。飲食店の苦境は、見通しが立たないままもうしばらく続くことになる。
そんな中、苫小牧でも営業時間を夜から昼に切り替えたり、料理のテークアウトに乗り出したりする飲食店が出てきた。こうした必死の努力は、すぐに効果は出なくても事態終息後に必ず生きてくるはずだ。「いまできること」。いま一度考え、行動したい。(教)