道や札幌市などは25、26の両日、新たに53人(25日39人、26日14人)の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。胆振管内では登別市の親子とみられる30代の女性会社員と、10歳未満の男子保育園児が感染。千歳市では、クラスター(感染集団)が発生した千歳第一病院で60代の男性1人が陽性となり、同病院関連の患者は27人に増えた。同市の通所介護施設でも新たに30~80代の介護職員と利用者4人の感染が確認され、同施設関連の患者は10人になった。
登別市の女性と男児は、いずれも23日に感染が公表された60代男性の同居家族。女性は3日、男児は4日にそれぞれ発症しており、いずれも軽症という。千歳市の通所介護施設関連感染の新たな患者のうち1人は中等症で、残り3人は軽症。道は新たなクラスター発生の可能性があるとみて詳しく調べている。
恵庭市では40代女性の感染を確認。23日に発表された40代男性会社員の同居家族だった。
札幌市は、市内の50代男性が主催するスポーツ教室と市内のコールセンターの2カ所でクラスターが発生したとの見解を示した。いずれも26日までに高校生を含む男女7人の感染を確認している。
市内の院内感染事例としては、国立機構北海道がんセンター(白石区)関連は30代の女性看護師2人が陽性となったことで59人に増加。札幌呼吸器科病院(同)関連は40~60代の看護師と入院患者の男女計4人の感染が確認され、51人となった。
この他、12日に感染が公表された札幌市新琴似緑小に勤務する50代女性給食調理員の同僚の女性(年代は非公表)も陽性になった。
宿泊療養施設(東横INN札幌すすきの南)には、26日時点で42人が入所。道内の感染者は延べ615人(実人数610人)となっている。治療中の患者は365人で、うち12人が重症という。