本紙釣り倶楽部の投げ担当部員がこのほど、苫小牧港・東港中央水路でクロガシラ釣りに臨んだ。今季3度目の釣行でようやくの1匹。2シーズンぶりの釣果が40センチ超とあって喜びはひとしおだ。
夜明け前に現場に到着したが、天気の良い日曜とあって各ポイントは既に釣り人でびっしり。徹夜組が多く、空きスペースはない。
ならば、これから本格化する砂浜での実釣リポートに切り換えようと、午前6時前に安平川左岸の砂浜に入った。海岸にはサクラマス狙いのアングラーが10組以上いて、盛んにルアーをキャストしている。マスの魚影は薄そう。
さおを2本出したが、3時間たってもさお先は揺れない。200メートルほど沖目でのんびり波間に遊ぶイルカに気が付いたことから、移動の頃合いと判断。隣の入釣者も砂浜に見切りを付け、同時に動いた。
東港に戻り、前日からの釣りを終えた人のポイントに落ち着いたのは午前10時。1時間後、小さな魚信を受け取った。当たりは80メートルほど投げたさお。「慌てない」と言い聞かせ、横風対策で選択したナイロンの3号ラインがしっかりふけるまで待った。
5分たち、針掛かりの様子を探るために少しラインを巻くと、確かな重み。はやる気持ちを抑えてゆっくりとリールを巻き、差し込む手応えを楽しみながら波打ち際を慎重に取り込んだ。産卵を終えた個体でも良型はうれしい。
この日、一本防波堤では一荷で2匹を抜き上げた人もいた。サイズは30~40センチが目立つ。今季の苫小牧のクロガシラ釣りは好調だ。