新型コロナウイルスの感染拡大防止で密閉や密集空間などを避ける行動が求められる中、休日は気分転換も兼ねて釣りに足を運ぶ親子の姿を目にする機会が増えてきた。新鮮な空気をいっぱいに吸い込み、全力でさおを振っていると、連日のストレスも少しは解消されるもの。釣り倶楽部担当記者は苫小牧市内でも人気のある苫小牧港・西港の入船公園を昼間に訪れ、本格シーズにはまだ早いものの、足元への”ちょい投げ”でロックフィッシュ(根魚)に遊んでもらった。
根魚の多くは警戒心が強く、日中に釣り上げるのは少しこつが必要。最も簡単な方法は、消波ブロックの隙間などに糸を垂らす「穴釣り」だが、場合によっては足を滑らせて転落する危険もあるためファミリーフィッシングには向かない。その点、入船公園は消波ブロックこそないものの、海底には障害物となるブロックや隙間があり、ソイ類が居付いていることも多い。
海底の隙間を意識し、記者は2インチほどの小さなワーム(ピンテールタイプ)を使用したテキサスリグを投入。海底の隙間に入った感覚があったところで、ロッド(さお)を小刻みに振って誘いを入れると、”ゴンッ”という衝撃とともにロッドがしなる。魚とのやり取りを楽しんだ後で上がってきたのは体長25センチほどのマゾイだ。その後も、20センチ前後の黒ゾイ数匹が果敢にアタックしてきた。
入船公園は、日没前後には表層でソイ類やガヤ(エゾメバル)も狙えるスポット。今シーズンも手軽に足を運べる”ちょいロック”が楽しめそうだ。