安平町は、2018年9月に発生した胆振東部地震で被災した追分柏が丘地区で土砂崩れなどの危険性があった斜面の補強工事を完了し、安全が確保されたとして、4世帯5人の避難指示を13日付で解除した。これにより、地震後に発令されていたすべての避難指示が1年5カ月ぶりに解消された。
町では胆振東部地震後、その後の余震などにより斜面の崩落や地盤の亀裂の恐れがあるとして、最大時(18年9月11日時点)で81世帯149人に避難指示が出されていた。その後、対策工事を行い、安全が確保された地域から順次解除を進めていた。
町によると、今回避難指示が解除された4世帯がある柏が丘地区は追分小学校に近いエリア。すでに公費で住宅は解体を終えているが、住民が元の場所に戻るかは町も把握していないという。
担当者は「被災者の住み替え支援を進めていく。町外に出た人たちを呼び戻していきたい」(町総務課)としている。