苫小牧や近郊でワカサギ釣りシーズンが到来した。苫小牧市樽前の錦大沼、白老町のポロト湖は共に1月下旬に解禁し、寒気が緩んで一度クローズしたが、ポロト湖は結氷が再度進み、4日に再開。錦大沼も順調に氷が厚みを増せば、近いうちに再開が期待できそう。解禁直後の錦大沼では太公望らが詰め掛け、小さな魚体を銀色に輝かせる元気なワカサギを好調に釣り上げていた。
解禁初日の1月25日、樽前の錦大沼では釣り開始時間の午前7時すぎから約30人の釣り人がワカサギを狙った。ほとんどの人が解禁エリア北側の立ち入り禁止ロープの直前に釣り座を構えた。解禁エリア内で一番深い場所になる例年、釣果実績のあるポイント。ロープに沿って横一列に釣り人が並ぶ様子は圧巻だ。
室蘭市の鈴木悟さん(53)は、1時間ほどかけて3~8センチのワカサギを25匹釣り上げた。一挙に4匹が掛かることもあった。鈴木さんはワカサギ釣り歴4年。「錦大沼にはよく来ます。解禁日を心待ちにしていた。ワカサギ釣りは、小さく繊細な当たりを取るのが面白い」と語った。獲物は天ぷらや甘露煮にするという。
ロープの東端で釣りをしていたのは、苫小牧市北光町の中村渉吾さん(30)と長男の煉(れん)ちゃん(5)。煉ちゃんは初めてのワカサギ釣りという。氷に開けた穴から見事にワカサギを釣り上げ、「とても面白い」と笑顔を見せた。渉吾さんは「喜んでくれたみたいでよかった。親子で釣りは最高です」と話していた。
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ワカサギ釣りは例年3月上旬まで楽しめる。寒さが緩むなど気温の変化で氷の状態が危険な時は、解禁期間中でも釣り中止になるため、事前の確認が必要だ。