厚真町議会定例会は11日、昨年9月の胆振東部地震で被災した町の復旧・復興計画策定など震災関連事業を含む今年度一般会計補正予算案など議案8件を、いずれも原案通り可決した。一般会計は約5億6200万円を追加し、総額約148億6600万円となった。
震災関連事業としては、生業の再生や災害に強いまちづくりを掲げる町の復興までのビジョンや事業計画、行程などを取りまとめる復旧・復興計画の策定を盛り込み、第2・3期計画の策定に国からの補助を含む5100万円を計上した。町は「できる限り早く地域との協議の場を設けたい」とし、吉野や幌内など被害の大きかった地区から順に声を拾い上げ、整備に必要な計画をまとめていく考え。
このほか、自治会で管理する神社など地域コミュニティー施設の早期復旧を推進する―として、道の補助を含む1300万円を計上。神社本殿などの修繕工事費に係る7割(上限700万円)を支給する。被災した幌内宇隆線、幌内高丘線など林道の復旧として、すでに発注している工事の設計変更、新規路線の追加などに伴い2億9600万円を追加した。
また、町道美里線ほか災害復旧工事の工事請負契約変更なども可決し、閉会した。