白老町萩野小学校(手塚敏校長)の児童らが11日、校舎前のミニ田んぼで稲刈りを行った。胆振東部地震の被災地安平町の農家から寄せられた苗を育て、収穫した稲で”復興米”として30日の全校会食会でカレーライスにして食べるという。
同校は、今年5月に地域住民を通じて提供された稲苗を教育活動に生かすため、校舎前に幅0・7メートル、奥行き5・4メートルの細長い水田を整備。約20人の5年生児童らが苗を植え、被災地復興を願いながら育ててきた。
この日、児童らは立派に育った稲を鎌で刈り取り、収穫。今後、稲を天日で干し、脱穀・精米して食べる予定で、児童らは復興米の味を楽しみにしていた。古川良明教頭は「6、7月の天候不順で生育が遅れ、心配したが、立派に育ってくれた」と話し、田んぼの管理に頑張った子どもたちをたたえた。