むかわ町国民健康保険穂別診療所は21日、同施設内で第10回穂別診療所まつりを開いた。医療施設らしい救急車両の見学や白衣やナースの服の試着体験のほか、地元の食材も用意。地域住民たちが秋のイベントを楽しんだ。
待合室を使ったフリースペースでは、自動体外式除細動器(AED)の操作体験や地域の穂友会による民謡、穂別ウインド・アンサンブルの演奏などステージ催事を展開。毛細血管を観察できる血流スコープに多くの人が集まったほか、白衣やナースの服を試着できるコスプレ写真館では子どもから大人まで幅広い世代が医師や看護師の気分を味わい、記念写真を撮っていた。町田葵さん(8)=穂別小3年=は「手術服を着た。格好良かった」と笑顔を見せていた。
また今回は震災復興に関するコーナーも設け、避難時に使用する段ボールベッドや安眠セット、非常食、震災時の写真を展示。好天に恵まれた屋外の広場では救急車両を展示したほか、フランクフルトやむかわ産トマトジュースや地元のジャガイモ、カボチャなどを来場者に振る舞った。化石クリーニング体験ができるむかわ竜のコーナーも子どもたちの人気を集めた。
同まつりは診療所をもっと身近に、健康について考えてもらおうと行われているイベント。昨年は9月6日に発生した胆振東部地震の影響で中止になったことから今回は復興イベントとして開催した。