厚真上厚真小学校(井内宏磨校長)は19日、開校120周年を記念した「上小・感謝の日」を開いた。児童たちが町民や関係者、保護者など来場したおよそ100人に向けて日頃の感謝の気持ちを発表し、今後への思いを新たにした。
同校は1899(明治32)年に浜厚真簡易教育所として開校。6年後に厚真第四尋常小と改称し、1925(大正14)年に現在の場所に校舎を移転している。47(昭和22)年に現在の校名となり、81(同56)年に一度独立した浜厚真小と統合。平成に入ると、少子化の影響もあって2004年に鹿沼小、11年に富野小、軽舞小とそれぞれ統合した。現在は87人が在籍している。
発表は、学年ごとにステージで映像を投影しながら行われ、それぞれ警察や消防、郵便局など地域で働く人たちを訪れ、話を聞いて感じたことをはじめ、木育、田植えといった実習で得た体験談を紹介。このうち、6年生は厚真で生産している花について調べたほか、厚真産ハスカップを使って作った「ハスカップクッキー」を来場者に配って、感謝の気持ちを届けた。来賓の宮坂尚市朗町長は「子どもたちが地域に飛び出し、成長している姿に私たちも元気をもらった」と感激した様子だった。
児童会長の荒井愛海さん(11)=6年=は「大変だったけれど、みんなで感謝を伝えるために作った」と振り返り、今後に向けて「上厚真小の伝統でもあるあいさつ、返事、整理・整頓を続けてほしい」と期待。同副会長の折坂結望さん(11)=同=は「まだ感謝を伝え切れていない人たちにも思いを伝えたい」と語った。