本紙取材班は8月30日、十勝管内を流れるN川に入釣し餌釣りでヤマメとイワナを上げた。記者の経験によると、十勝の川は8月下旬から9月にかけてヤマメが釣れる。魚がたまっているポイントに当たれば連続ヒットもある。
通い慣れたN川の岸辺に正午ごろ到着。川岸の砂地にうっすらと人間の足跡が付いていたので、数日前に釣り人が入ったらしい。魚が釣り切られていないか心配になる。
道具は、愛用のグラスファイバー製渓流ざお3・3メートル、道糸1号、針素0・8号、ヤマメ針7号。餌は市販のブドウ虫とイクラを用意した。ナツメ形の中通し浮きを使った得意の浮き釣りだ。
まずは水がゆっくりと流れる川の深みに餌を投入する。すぐに浮きが沈んで当たりがきた。合わせを入れて抜き上げると10センチほどの小型のイワナだ。あまりに小さいのですぐにリリース。
きょうの狙いはヤマメだ。イワナはその名の通り、岩の影、もしくは川の深みにいることが多いと思う。ヤマメは少し流れがあって開放的な所を好む気がする。白い泡が立った流れの中に餌を投入すると浮きがスッと沈んだ。すかさず合わせを入れると、ビビビッとしたヤマメ独特の小刻みな引き。抜き上げると15センチほどのヤマメが掛かっていた。やはり繊細なヤマメの引きは何度釣っても楽しいものだ。
その後も当たりが続いたが、小雨が降ってきたので釣りを中止。午後3時までに15センチ前後のヤマメが4匹、17センチほどのイワナが1匹の釣果。10センチほどのイワナは10匹以上掛かったが、すべてリリースした。(澁)