苫小牧ジュニア体操クラブ・青木竜也―少年男子団体総合で国体へ

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  • 2019年9月10日
大舞台に向け練習に励む青木

  器械体操の苫小牧ジュニア体操クラブ(澤井智代表)に所属する苫小牧西高2年の青木竜也が、12日から茨城県日立市で開幕する第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」体操競技の少年男子団体総合に、北海道代表の一員として出場する。7月の選手選考会(江別市)で好成績を挙げ、苫小牧体操連盟初の国体選手の座をつかんだ。「得意のゆかでチームに貢献したい」と大舞台に向け闘志を燃やす。

  2年連続のインターハイ切符をつかんだ道高校選手権から約1カ月後に臨んだ国体予選。ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目の合計ポイントを競う個人総合で5位以内に入る必要があった。

  道内体操界の名門、とわの森三愛高の選手たちやライバル工藤尋(札幌白石高2年)などがひしめく。前回大会では9位。今年も状況は厳しいと踏んでいた。ただ、その分「思い切って演技できた」ことが奏功。ゆかと平行棒で種目別3位に入ったほか、あん馬、鉄棒でも4位と健闘し、インハイ予選よりも0・800点スコアを伸ばす合計68・550点で5位に滑り込んだ。

  団体戦出場は一つの夢だった。小学1年生から苫小牧ジュニア体操クラブに通い、中学校卒業後も地元に残って1人競技を続けてきた。大会に出れば、体操部のある高校に所属し同年代と切磋琢磨(せっさたくま)するライバル選手ばかり。「いつかは一緒に戦ってみたい」。思いが結実した。

  先月下旬から今月はじめにかけて、江別市で開かれた国体合宿に参加。全道屈指の指導者や上級生から指南を受けるなど「違った視点から自分の演技を見直すことができている」と手応えを口にする。

  予選と決勝からなる今国体少年男子団体は、メンバー5人が6種目を演技。チーム内の各種目上位4人の得点総合計を他都府県全29チームと競い、上位18チームが決勝に駒を進める。北海道は2001年の宮城国体以来の決勝進出を狙う布陣。「個人戦と違って、どの種目も絶対にミスできない。いい流れで次の仲間に演技を渡せるようにしたい」と青木は語った。

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