道は3日の道議会建設委員会(村木中委員長)で、胆振東部地震の建設部関連の復旧状況(道と市町村分)を発表した。8月末現在で災害復旧事業の進捗(しんちょく)は、道が95・6%、市町村が82・4%を着手済み。完成は道が11・4%、市町村が19・1%にとどまっている。
河川、道路、橋梁(きょうりょう)、下水道、公園の災害復旧事業で、今年2月までに確定した査定決定は道が158件・261億8400万円、市町村が346件・196億7800万円。このうち、8月末現在で道は151件、市町村は285件で事業に着手している。
理事者側は主な災害復旧事業として、「河川災」である厚真町の日高幌内川の復旧状況を説明。「大規模な地滑りによりダム湖が発生し、対策として他の被災箇所に堆積する土砂を活用してダム湖を埋めることにした」とし、現在はダム湖へ向かう仮設道路の整備を進めており、10月から土砂を投入。2020年度の完成を目指すという。
この他、理事者側は、砂防や急傾斜対策の「災害関連緊急事業」や、宅地における堆積土砂箇所の「都市災害復旧事業」と「既設公営住宅災害復旧事業」の復旧状況も報告。「災害関連―」は道事業で行っており、12件・78億900万円の交付を決定。全ての事業に着手済みで、今年度中に100%完成の予定。「都市災害―」は市町村事業で取り組み、4件・15億8400万円の査定を決定。こちらも全ての事業に着手済みで、8月末現在で完成は25%(1件)で、今年度中に100%を目指す。「既設公営―」は市町村事業で、査定決定は21件・4300万円。7月末までに全て完成している。