厚真町は、永島冬生さん(35)を新たに地域おこし協力隊・農業支援員として任命し、2日に宮坂尚市朗町長が委嘱状を交付した。任期は来年の3月までだが、最長で3年間継続できる。
江別市出身の永島さんは、これまで携帯会社の代理店に勤め、神奈川県や宮城県などのエリアを担当。昨年の胆振東部地震があった後、ボランティアなどで厚真町を何度も訪れており、その際に友人の紹介を受けて町内の養鶏農家の小林農園に興味を抱いたことから一念発起した。
地域おこし協力隊は、地域外の人材を積極的に受け入れ、生活支援や地域の活性化などに協力してもらう制度。永島さんは「食の中でも人間の体に取り込む物をじっくり考えるのは面白そう。楽しみながらやっていきたい」と意気込みを語り、「まずは3年間勉強して、自分の強みを出していければ」と話す。
宮坂町長は「地元にいると、気づかない良さがあるはず。学ぶことがたくさんあるが、ぜひ楽しみながら能力を身に付けてもらいたい。理想の農業を目指して」と激励した。